風疹

3日ばしかともいわれ、発熱・発疹・頚部リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性疾患です。幼児期にかかることは比較的少なく、学童に多く見られます。一度かかると終生免疫を得られます(二度とかかりません)。
原因:風疹ウイルスの飛沫感染により発症します。潜伏期は14〜21日。
症状・診断:軽い発熱とともに顔や首などに小さくて赤い発疹がでます。耳の後ろや首のリンパ腺が腫れて押すと軽い痛みがあります。熱は出ないこともあり、風疹以外にも同じ様な症状を示す風邪がありますので、確定診断には血液中の抗体を調べる必要があります(治ってから2週間位すると風疹に対する抗体価があがってきます)。 
合併症:ごく希に血小板減少性紫斑病、ごくごく希に脳炎。
治療:安静を心がけるくらいで、特に必要ないことがほとんどです。
家庭で気をつけること発疹のでる1〜2日前から発疹がすっかり消えるまでうつしますので、保育園などの集団生活はお休みさせて下さい。子供にとっては軽い病気ですが、お母さんが妊娠中(特に妊娠三ヶ月まで)にかかると胎児に色々な障害(先天性風疹症候群)を起こしますので注意が必要です。妊婦が風疹に感染して胎児に影響が出る確率は、妊娠1カ月以内で約5割、3カ月以内で約2割と言われています。 

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