突発性発疹

1歳くらいまでにほとんどの子どもがかかるポピュラーな病気で、3〜4日高熱が続いた後、体に発疹がでます。
原因:ヒトヘルペスウイルス-6が原因とされています。そのほか、エコー18・コクサッキーB5といったウイルスでも同じ症状がみられることがありますので、多くはありませんが、2度目の突発性発疹ということもあります。感染経路はよくわかっていませんが、両親などみじかな人からの水平感染という意見が出されています。
症状:突然39度〜40度の高い熱を出します。生まれて初めての発熱であることが多く、3〜4日続きます。高熱のため、熱性けいれんをおこすことがあります。下痢がみられることはありますが、鼻水・咳などの症状は通常ありません。熱が下がると体の中心部に発疹がでます。発疹は、かゆみもなく通常3日くらいできれいになくなります。熱の割に食欲も機嫌もまあまあというのも特徴の一つです。 
診断:臨床経過から診断されます。熱がさがり、発疹がでた時点で診断が確定します。逆に、発疹がでるまでは、診断がつきません。
合併症:希に脳炎・肝炎を合併することが知られていますが、ほとんどないと考えていてもいいくらいです。
治療:特に治療しないでも自然に治る病気ですが、高熱がでることが多いので、解熱剤を上手に使ってあげることが大切です。
家庭で気をつけること初めての高熱でびっくりするかもしれませんが、熱がでたときの対処法を参考に様子をみてあげてください。食事は特にいつも通りでかまいませんが、熱がでてますので水分は十分に。発疹がでてからの入浴ですが、うすくなりはじめたら入浴OKです。水分もあまりとらずに元気のないときは、お薬が残っていても再受診してください。

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