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4.予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応
(1)病気の説明
麻しんウイルスの空気感染によって起こる病気です。感染力が強くワクチンを受けないと、必ずかかる重い病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹(ほっしん)を主症状とします。最初3〜4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うとまた39〜40℃の高熱と発疹が出てきます。高熱は3〜4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着(しきそちんちゃく)が残ります。
主な合併症としては、気管支炎(きかんしえん)、肺炎、中耳炎(ちゅうじえん)、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は7〜9人、肺炎は1〜6人に合併します。脳炎は1000人に2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約5万例に1例発生します。また麻しん(はしか)にかかった人は1000人に1人の割合で死亡します。わが国では現在でも年間約50人の子がはしかで命を落としています。
予防接種率の高い国では麻しんの流行がみられていません。ぜひ予防接種を受けましょう。
●空気感染(くうきかんせん)
ウイルスや細菌が空気中に飛びだし、1m以上を超えて人に感染させることです。はしか、水ぼうそう、結核が空気感染します。 |
(2)麻しん(ましん)ワクチン(弱毒生ワクチン)
麻しんウイルスを弱毒化してつくったワクチンです。
1歳から2歳の間に麻しんにかかる子が多くなっていますので、1歳になったらすぐに受けるように努めましょう。遅くなった場合でも保育園、幼稚園などの集団生活に入るまでには、他の人にうつさないためにも必ず受けておきましょう。
はしかが流行している地域で、1歳前に保育園に入園させる場合には、9ヶ月から麻しん(はしか)ワクチンを任意で受ける方法もありますので医師とご相談ください。接種した場合、お母さんからの抵抗力(免疫)の影響でワクチンの効果が不十分な場合もありますので、定期接種の接種期間に、もう一度受け直してしてください。
ガンマグロブリンの注射を受けたことのある方は、3ヵ月月以上過ぎてから、川崎病などでγグロブリン大量療法を受けた事がある人は6ヵ月以上過ぎてから麻しんの予防接種を受けて下さい。(ガンマグロブリンは、血液製剤の一種で、A型肝炎等の感染症の予防目的や重症の感染症の治療目的などで注射することがあります)。
(3)ワクチンの副反応
このワクチンは生ワクチンですからウイルスが体内で増えるため、接種後5〜14日に5.3%に37.5℃以上38.4℃未満の発熱、8.1%に38.5℃以上の発熱、5.9%に麻しん様の発疹が認められることがあります。またまれに熱性痙攣が起こります。ごくまれ(100〜150万人に1人以下)に脳炎の発生も報告されています。
(4)接種期間
1歳〜7歳半まで受けることができますが、麻しんの予防接種の標準的な接種年齢は、生後12〜15ヵ月です。 |